映画「マイ・インターン」感想@コラム17

今回は映画「マイ・インターン」を観ての当初の視聴目的からの感想と、労働衛生の観点での感想を書いてみたいと思います。

 

まず、当初の視聴目的です。この映画を観たいなと思ったのは2年ほど前です。きっかけはある一冊の本でした。それは「40代からのライフシフト」(徳岡喜一郎著、東洋経済新聞社)の中で取り上げられていて興味を持ったからです。

 

興味を持った部分は、人生100年時代にシニア世代が長く働く上での自らの処し方の一つとして、「若手に対する指導役になる」という部分です。その好事例としてこの映画「マイ・インターン」でのロバート・デ・ニーロ扮するベンが取り上げられていたのです。

 

ベンは、アン・ハサウェイ演じる新進気鋭の女性経営者ジュールズの良き相談役として、また、社員の見本としてシニア世代の在り方の一つの形を示しています。

 

そこがどのように描かれているのかに興味がありました。実際に見た感想としては、確かにこういう形ってありだよね、と思わせられる部分がありました。日本ではたまに見かける光景だなと思いましたが、アメリカでは珍しいのでしょうか。

 

さて、映画を見ていくうちに他の視点で興味深い発見がありました。それは若き女性経営者ジュールズの描かれ方です。ジュールズは服飾業界の新進気鋭の女性経営者として描かれています。自宅ガレージで立ち上げた会社は今や社員200名超。それを率いる様は、仕事・仕事・仕事で、家族を顧みる時間も少なく、休みなく常に働き続けている様子が描かれています。

 

その様子を見ていると、「ん~、これがアメリカ人の考えるワーカホリックなのか・・・、私の方がもっと働いているかも・・・(単位時間当たりの成果は別だけど・・・汗)」と思ってしまいました。

 

これはお馬鹿な私だけが思うだけでなく、ひょっとしたら多くの日本人のサラリーマンは同じ思いを抱くのかもしれません。

 

しかし、ちょっと待てよ!と思ったのです。

 

何かというと、このような考え方は危険だなと思いました。今は昔と違って長時間労働を抑制する働き方が求められています。民間企業でもそうですし、官公庁でもその傾向は顕著だと漏れ伝え聞いています。つまり、効率的な働き方をしてワークライフバランスを重視した働き方にシフトしているのです。

 

しかし、私のように中途半端に昔の働き方とこのような現代の働き方の両方を知っている人から見ると、労働時間に対する複雑な思いがまだまだ拭い去れていないのも事実です。でも、このような労働衛生の観点からの世の中の流れはしっかり意識しておかねばならないのです。

 

そのような中「私の方がもっと働いているかも」なんて思っていたらダメなのですよね。特に、コンサルタントとしては特に意識せねばならないところです。これがこの映画を観た、労働衛生の観点からの感想になります。良い気づきをもらったと思いました。

 

ということで、今日はここまで。

 

 

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