「皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会」への参加

(株)トトロエコンサルティング代表です。

 

昨日、「皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会」(主催:厚生労働省)に参加しましたので、感じたことを少しアウトプットしたいと思います。

 

まず、意見交換会の構成ですが、2つの基調講演の後にパネルディスカッションという流れで進み、計3時間の開催でした。当日の資料等は公開されておりますので、ご興味のある方はこちらからご確認下さい。

 

基調講演1「皮膚等障害化学物質に係る省令改正内容等について」(厚生労働省ご担当官)は、化学物質の自律管理移行の法改正で繰り返し言われてきた内容のおさらいと、皮膚等障害化学物質による健康障害防止対策についてのご紹介でした。今後、皮膚障害等防止用保護具の選択等のマニュアルを作成するご予定とのことでした。どのような内容になるのかとても興味があります。

 

基調講演2「皮膚等障害化学物質の選定のための検討会での検討結果報告」(独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所ご担当者)では、検討会での皮膚等障害化学物質の選定のロジック、手順等の内容が紹介されました。内容はとても分かりやすく理解できました。個人的には、Group1および2の選定においてin vitroの情報が取り入れなかったのは時代の流れからして少し保守的かなとも感じました。

 

その後のパネルディスカッションでは、あらかじめ寄せられた質問や意見交換会で出てきた質問に対してパネリストの方々がお答えされるというものでした。皮膚等障害化学物質に関する情報が出始めてきたのは比較的最近であり、来年4月1日施行のスケジュール感でみたときに現場が対応できるのか不安だという声が多かったように感じました。

 

聴講した全体の感想としては、吸入ばく露される有害物への防護に比べて、経皮ばく露される有害物への保護具を含めた防護について、現場で該当物質を取扱う方々の不安がとても大きいと感じました。

 

そのような不安があることの理由は様々だと思いますが、多くは情報が少ないことに起因する保護具の適切な選定が分かり難いことから、吸入ばく露よりも難しい印象があるのではと感じました。

 

当然ながら現場では、単一物質に限らず混合物として取扱うケースや、取扱い方法が様々であったり、ラボスケールから製造現場でのトン単位での取扱い量の違いなどバラエティに富んだ状況にあると思います。そのような中で、各現場での取扱いに対して「適切な保護具を選定」することは本当に難しいと思います。特に「適切な」がもっとも難しいですよね。

 

さて、当社代表は化学物質管理専門家・作業環境管理専門家の資格要件を満たしたCIH労働衛生コンサルタントです。また、経皮ばく露も含めた毒性評価研究に長年携わってきた実績があります。さらに、現場で保護具を自ら使用しつつ管理してきた実績もありますため、経皮ばく露対策は得意です!

 

皮膚等障害化学物質を取扱う事業所様におかれましては、対策の進め方や保護具の選定に困ったときは、当社までお気軽にご相談くださいませ。

 

ご連絡はこちらまで。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

今回は、「皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会」への参加で感じたことをアウトプットさせていただきました。

 

 

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