読書記録 005 労基署がやってきた!

書籍名:労基署がやってきた!

 

著者 :森井 博子

 

出版社:宝島社新書

 

購入動機:労基署に関する情報が欲しくて購入しました。しかし、その期待以上の内容で大満足でした。

 

気づき3点。

 

1.労基署、監督官に関する基本的なことが理解できた

 

著者は元労基署の監督官で、定年まで勤められた筋金入りの監督官です。その著者により労基署の厚労省との関係や監督官とはなんぞやということが分かりやすい文体と共に説明されています。安衛法上で知る限りのことは分かっていたのですが、現場の内部の声を聞くことでより理解が進みました。

 

2.監督官の思考が分かる!!

 

監督官の視点で、世間で注目された事案も含め数々の事案に対応されてきた内情を、個人的にはここまで書いていいの?と思ってしまうほど克明に描かれています。監督官にとって、守るべきものは弱者である労働者であり、その労働者を守るためにどう動いているのかが良く分かりました。

 

3.労基署、監督官は仲間である

 

これは本書を読んだ私の率直な感想です。労基署と聞くと、民間企業はとかく身構えてしまうのですが(私も以前はそうでした)、実は法律を背景に違法行為を行う事業者から弱者である労働者を守っていることがよく分かりました。そのことが分かると、立場は違えれど、労働衛生をベースとして活動する同じ仲間なのだなと思ってしまい、とても親近感を覚え、爽やかな気持ちになりました。

 

 

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