改正電離則を調べての気づき
補助金制度や教育などが充実していることに感心
先日、令和3年4月1日の改正電離則についてご紹介しました。
5月に社内で実施予定の電離放射線関係の教育でこの改正電離則について紹介することになり、いろいろ調べています。そこでの気づきを紹介したいと思います。
これは令和2年度に実施された補助金事業です。眼の水晶体への被ばく低減を目指す事業所(主に医療機関でしょう)を対象とした補助金事業だったようです。補助金事業自体、私自身は明るくないので、このような事業が単発で行われるのか、毎年実施されるのかよく分かっていません。これからコンサルタントとして生きていくには、クライアントに指導する際には補助金事業のことも時には紹介しないといけないかもしれません。なので、今後少しずつ勉強していきたいと思います。
放射線被ばく管理に関する労働安全衛生マネジメントシステム導入支援事業
これは法令改正前の令和2年9月から令和3年3月まで実施された無料の支援事業だったようです。主に医療機関に向けて改正電離則での被ばく限度基準を達成するために行われたものですが、リーフレットには気になる記載がありました。
この研修で皆様にご説明する放射線被ばく管理マネジメントシステムは、労災疾病臨床研究補助金事業「不均等被ばくを伴う放射線業務における被ばく線量の実態調査と線量低減に向けた課題評価に関する研究」の研究成果によるものです
「不均等被ばくを伴う放射線業務における被ばく線量の実態調査と線量低減に向けた課題評価に関する研究」が気になったので少し調べてみました。
これを見ると、労働安全衛生マネジメントシステムを活用することで眼の水晶体の被ばくを抑えることが可能になると感じることができました。
凄いなと感じたのはしっかり実態調査をした上で、有効な対策を策定されている姿勢です。これはコンサルタントとしてもしっかり見習わなければならないことだと感じました。
一方、自分自身に対して残念だったことがあります。それは、この成果が「眼の水晶体の被ばく限度の見直し等に関する検討会」により「眼の水晶体の被ばく限度の見直し等に関する検討会 報告書」にまとめられたと書かれていることです。私は過去にこの報告書を一読したはずなのですが、このOSHMSに関する記述のことは全く覚えていなかったのです。改めて、報告書を見るとしっかり書かれていました(汗)。はあ、なんとお馬鹿な私・・・(だいぶ落胆)。
ということで、自分自身がやっぱりお馬鹿だなと感じることはあったのですが・・・、この改正電離則に向けて、国が被ばく低減に向けた事業をしっかりやっていたのだなと感心しました。
これは、事業所における労働衛生のハザード低減の仕組みを考える上でよいヒントになりました。
“改正電離則を調べての気づき” に対して2件のコメントがあります。