令和3年度労働衛生コンサルタント試験/問題・正答公表 01
安全衛生技術試験協会HPに、令和3年度労働衛生コンサルタント試験の問題と正答が公表されていました。
問題を見ての印象をアウトプットしてみたいと思います。
まず、衛生一般です。
問1から30まで見た印象としては、例年と同様に、衛生に関する広範な分野について、その知識を深く問う問題となっているという感じがしました。
少しトリッキーと感じたのは、問14(ホルモンとその分泌臓器及び生理作用の組合せ)、問15(臓器及びその機能の加齢変化)です。これらは、通常の知識以上に深い知識がないと解けないのではと感じました。
全体として、決して易しくはありませんが、さほど難度が高いという感じはしませんでした。
次に、法令問題の印象です。
こちらも問1から15までを見た印象からいきますと、例年同様の出題傾向かと思いました。つまり、広範囲を深く問う問題ばかりですね。
特に難しいなと思ったのは、以下の問題です。
問5(労働安全衛生法に基づく機械等に係る規制内容とA~Iの機械等について、各機械等がその規制内容欄の対象として正しいものの組み合わせ)は規格・安全装置の具備、型式検定、自主検査の全てを把握していないと解けない難問ですね。
問8(有機溶剤中毒予防規則に関する次のイ~ニの記述について、法令上、正しいものの組合せ)は、過去問でも頻出の問題ですが、私が苦手とした問題です。これをみた瞬間、じとっ~と汗が出る感覚が蘇りました・・・。
問10(特定化学物質障害予防規則上、誤っているもの)では法令改正の目玉である溶接フュームが出題されていますね。
問11(高気圧作業安全衛生規則上、事業者が高圧室内作業主任者に携行させなければならないもの)は、高気圧作業安全衛生規則の特徴をしっかり勉強していないと解けないですね。
ということで、今年も法令は難問ばかりですね。
受験された方、お疲れ様でした。
次回は、労働衛生工学の選択問題についてアウトプットする予定です。