皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル(第1版 令和6年2月)について
株式会社トトロエコンサルティング代表です。
今回は、昨日2024年2月29日に厚労省HPにて正式版が「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル(第1版 令和6年2月)」としてリリースされましたので、簡単にご紹介したいと思います。
暫定版からの改訂点は?
今回発出された正式版マニュアルは、2023年11月に厚労省HPに暫定版として公開されました。その後、2024年2月29日遅くに第1版として公開されたのです。
この記事を書いているのは公開後の翌日となる3月1日ですが、今しがた、厚労省労働基準局安全衛生部化学物質対策課に暫定版からの変更点を確認しました。その結果は以下の通りです。
- 選定に至る変更点はないこと
- 参考資料1が添付されたこと(暫定版には添付されていませんでした)
- 参考資料2に保護具の材質を一部追加したこと及び対象化学物質を追加したこと
私の所感ですが、①については断定版から正式版への相違があると事業者が困ることから変更点がないと聞きほっとしました。②の参考資料1とは「皮膚等障害化学物質および特別規則に基づく不浸透性の保護具等の使用義務物質のリストですが、これも正式に添付されたので同じくほっとしました。③は対象化学物質毎の保護具材質に対する耐透過性能⼀覧表なので、情報が追加されたことは良かったかなと思います。
この正式版を受け、厚労省の方曰く、「本年4月1日からの化学物質の自律管理の本格運用においては、保護具着用管理責任者に選任される方は、このマニュアルを見て、安衛則第594条の2および3の規定に準じた保護具の選定をして下さい」とのことでした。
なお、第1版のリリースに加え、リーフレットもリリースされました。マニュアル自体は56頁とかなりボリュームがありますので、まずは、リーフレットで概要を掴んだ上で詳細はマニュアルを見られた方が理解がより進むかなと思います。
今回は、皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル(第1版 令和6年2月)をご紹介しました。
本件については、こちらのコラムでもう少し詳しく書いているので、ご参照下さいませ。
本内容は2024年3月1日時点の情報に基づいています。