第二種作業環境測定士/登録講習受講 03
前回、前々回と、数か月前に受講した第二種作業環境測定士登録講習受講体験についてレポートしています。前回は登録講習の内容で良かった点(その1)についてアウトプットしました。
今回は引き続き良かった点(その2)をアウトプットします。
良かった点(その2)自らが講師となる場合の教え方のスタンス、講習の進め方についてのヒントがあった
これは、今回の講習内容、また、それを含めた登録講習自体の在り方について考えさせられることが多々あったことに対し、文句を言っても仕方ないので、この点から学べることはなんだろうか?と考えながら講義や演習を受講してヒントがあったということです。
主催者側から見れば、多額の受講料を受講生から徴取して講習を行うのならば、一人の取り残しもないように、受講生をしっかりサポートして理解させる必要があるものと思います。
一方、受講生側から見れば登録講習に対して高額の受講料という投資をしているので、その投資に見合うリターンを得たい訳です。単に修了試験に合格するだけなく、作業環境測定士としての考え方や細かいテクニックも学びたいはずです。
また、私個人の考え方としては、受講料以上のリターンを受講生にお土産として持って帰ってもらうことを考えたいのです。
ですから、平たく言えば、主催者側は受講生側から不満が出ないようにすべきということです。
近い将来コンサルタントとして独立した暁には事業者からの依頼で教育をする機会もあると考えています。むしろそういうお仕事は積極的にいただけるようにしたいと思っています。
そこで、私が今回の登録講習で前に立っている講師の代わりに教えているならばどうするかな?・・・と考える訳です。
私は勤めている会社では結構な頻度で何種類かの教育をしています。法定教育もあればそうでないものもあります。長年、教育をしていると陥りやすいのが「慣れ」「マンネリ」などです。
また、自分自身の勉強になるというメリットや教育方法についての知見や工夫が経験値として積みあがっていく一方、ともすれば当初の教育の目的や方向性から逸れてしまい、独りよがりの教育内容になったりすることもあります。今回の登録講習を見ていて今の私もそのようになっていないだろうかと自問自答しました。
また、教育する者は教育効果を測るため理解度テストなどを行います。今回の登録講習であれば修了試験となります。これらは講義や講習の最後に行われるケースが多いのですが、この段階に達する前に、今回の受講生の理解度がどの程度になっているのかが教育経験が長くなるにつれて分かることが多くなります。毎回、同じようなことを教えているのに今回の受講生は理解が良いなとか、逆にいつもより悪いな、などです。
では、悪いなと感じたときに、講師は何をすべきでしょうか。悪いなとおもいつつ、何もしない、いつもと同じやり方に終始して、結果的に修了試験で落第生を作ってしまうのは受講生側からするとデメリットでしかありません。
むしろ、理解度が悪いなと感じた時には、例え、いつもと同じ教材や演習方法を使っていたとしても、理解が進むように丁寧に教育を進めるべきでしょう。特に登録講習のような場面では、その使命は高いばずです。自らが教えたことをしっかり理解してもらおうと思うのであれば、誰一人取り残さないという気概を持たねばならないと私は思う訳です。
定められた規定の時間内でそれを達成するのは容易ではありません。しかし、講師にはそれができるように作業環境測定法および同則で能力基準が定められています。ですから、努力すべきなのです。
今の時代、どこからどのように悪い評判が立つか分かりません。もし、どこそこの登録講習が良くなった、あそこには行かない方がいい、などと出てしまうと、登録講習機関としては喜ばしい状況ではないでしょう。講師にしても、講習会資料には堂々と講師の氏名が記載されている訳ですから、気をつけるべきです。
つまり、こういったこと全てが、今後私の教育者としての立場に参考になりヒントがあったということです。
全3回シリーズで第二種作業環境測定士の登録講習受講を振り返ってみました。少し辛口のことを書きましたが、あくまでも個人の感想ということでご容赦下さいませ。
ということで今日はここまで。