第二種作業環境測定士/登録講習受講 02

前回から、数か月前に受講した第二種作業環境測定士登録講習受講体験についてレポートしています。前回記事では登録講習に至るまでの経過と共に関数電卓に慣れていないと困りますよ、ということをアウトプットしました。

 

今回は登録講習を受講した感想と良かった点(その1)をアウトプットします。なお、前回予告した通り、今回の登録講習ではいろいろと考えさせられることがありました。ただし、それを書きすぎるのは大人の事情でよくないため読者の方には行間を読んでいただきたく、また、あくまでも個人の感想であることをあらかじめ申し上げておきます。

 

登録講習の内容は以下の通りでした。

 

・労働衛生管理の実務

・デザイン・サンプリングの実務

 

これは、作業環境測定法第15条の2と全く同じ内容です。

 

(講習)

第十五条の二 講習は、別表第一の上欄に掲げる区分ごとに、同表の下欄に掲げる講習科目によつて行う。

 

別表第一(第十五条の二関係)

講習 講習科目
第一種作業環境測定士講習 一 労働衛生管理の実務
二 作業環境について行うデザイン及びサンプリングの実務
三 指定作業場の作業環境について行う分析(解析を含む。以下同じ。)の実務
第二種作業環境測定士講習 一 労働衛生管理の実務
二 作業環境について行うデザイン及びサンプリングの実務

 

 

これは当たり前と言えば当たり前ですね。講習科目はこの通りやりなさいと書かれている訳ですから。でも、実際の講習の中身は登録講習機関に任されているのだと思われます。詳細は割愛しますが、作業環境測定法、同施行規則に規定があるようです。

 

さて、実際の講習内容ですが、個人的には非常に考えさせられる内容だった訳です。その内容を書きすぎると大人の事情で角が立つので、オブラートに包みながら説明したいと思います。

 

以下、良かった点のみ記載しますね。その記載内容から残念だった点を推察して下さいませ。

 

良かった点(その1)デザイン、サンプリングの実務についての理解が深まった

 

そもそもこのことを学びに来ている訳ですから、この理解が深まるのは当たり前のことです。違う言い方をすれば、登録講習機関は受講生に理解させねばならない訳です。さらに言うならば、理解の足りない受講生が居るならば、理解するまで徹底的にやるべきだと思います。

 

なんと言っても登録講習費用は約10万円ですよ!!10万円!!これだけの高額な受講料を取っておいて内容が伴っていなかったらダメですよね(勘の良い方はこの言い回しが何を言わんとしているのかお気づきかと思います・・・)。

 

さて、どんな点で理解が深まったかというと、まずは、デザインの実務です。

 

デザインの方法については、作業環境測定士の筆記試験に合格しているものが受講生として参加している訳ですから、受講生は知識としてのデザインの方法は知っているのです。しかし、実際の現場に行った場合にどうしたらよいのかという実務面は分からない訳です。

 

例えば、単位作業場所の選定、次に、縦横6m以下の間隔でA測定点を決める・・・、となっていますが、作業場全てを単位作業場所にしたら良いのか?どこを縦横の起点にして良いのか?6m以下なら何mでも良いのか?壁からどれくらい離したら良いのか?などなど、実際の現場に合わせた対応ってどうしたら良いの?という実務面については、やはり経験した上で場数を踏まねば分からない訳です。

 

それを演習という形で、“一応”、机上と現場について経験できたのは良かったと思いました。机上とは紙の上でということ、現場とは講習会場を現場に見立ててということでした。

 

ただ、講師が懇切丁寧に解説し、手取り足取り教えるというスタイルではなく、お題だけ出して、各自でやってね、というスタイルでした。残念でした・・・。

 

同様のことはサンプリングの実務についても言えました。こちらも、“一応”、演習をさせていただけました。ただ、実施したのは一人当たり検知管1本で測定をしたことと、セッティング済の測定器のスイッチを一人1回押しただけでした・・・。

 

私は作業環境測定の実務をする訳ではありませんが、検知管法で問題のありそうな自らの事業所の作業場を測定することも想定しているので、実務に繋がる演習をもっとふんだんに体験し、この事業所ならば、このようにデザインしたらよい、という解説も聞きたかったなというのが感想です。

 

そして、得られた測定値から評価をしていく訳ですが、それを体験できたことは良かったです。測定値から、幾何平均値、幾何標準偏差、第一評価値および第二評価値を求める手順は、計算式がそもそもややこしく、各段階で対数の真数計算をせねばならず、関数電卓を用いたとしても面倒な訳です。

 

前回記事で申し上げた通り、それを関数電卓で計算する訳です。式の意味が分かっていても、関数電卓の使用方法が分かっていないと解けないのです。講習直前に何とか関数電卓について予習ができていたこともあり、一連の評価はさほど苦労することもなく体験できて良かったです。

 

ただ、こちらも講師が手取り足取り教えるというスタイルではなく、プリントを1枚配って受講生に独力で解かせ、解けずに取り残された人も多数いる中で、解き方の解説も何もなく、最後には回答が書かれたプリントが配られただけでした。これが評価の演習と称するもので、非常に残念でした。

 

さて、残念な話題に傾いてしまったので、少し明るさを入れたいと思います♪

 

それは、評価の計算の最初の方で個人的に発生したトラブルのことです。お馬鹿な私の恥さらし事象を恥ずかしながらご紹介します。

 

トラブルの内容は、何と、関数電卓で割り算の解が得られないということでした。

 

どういうことかと言うと、単に割り算をしただけなのに、計算結果が分数表示されたのです。最初は「えっ、おかしいわ」と思って、何回か数字を変えて計算をしてみると得たい結果(2.3とか1.93とか)がそのまま表示されるケース以外に、分数(37/49とか、51/193とか)表示されることがあったのです。

 

これが、評価計算の最初の方で起こったのです。周囲の受講生は、演習が進まなくて悩んでいる間、私はというと何と関数電卓の使用方法で躓いていたのです・・・(恥ずかしい・・・)。

 

ただ、こんなこともあろうかと持参していたマニュアルを読み読みして結果的には解決できました。つまり、関数電卓なので、解の表示方法を幾通りかの方法で表示できる仕様になっていて、デフォルトで分数表示モードになっていたようです。もし、今後ご受講予定の方が居られたら事前に確認をしておくことをお勧めします。

 

ということで今日はここまで。

次回は続きを書きますね、おっ楽しみに~!!

 

 

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