作業環境測定を一から十まで自分でやってみようと思うのですが 13

昨年、第2種作業環境測定士の登録講習を終え、晴れて第2種作業環境測定士になりました。当初は自ら作業環境測定をするつもりはありませんでしたが、今後、自分でやってみようという気になりました。そこで、自分でやる時にどうすればよいのか、手順を一通り確認して整理しておこうと思いました。そこで、今回調べたことを数回シリーズでアウトプットしていこうと思います。

 

前回は、作業環境測定基準第13条第4項の解釈例規である基発第412号をみていくつかの疑問点を解消しました。

 

今回は、その疑問の解消経緯をお話ししたいと思います。

 

さて、前回記事で疑問点を解消したのですが、その際、私の文章の歯切れの悪さに気づかれた読者の方もおられたかもしれません。「・・・のようです」のような部分がいくつかあった点です。

 

種明かしをしますと、前回記事で取り上げた疑問の答えは知識として知っていたのですが、それが書かれている法令および解釈例規を見つけることができませんでした。

 

そこで、日測協に個人的に聞いて結果を踏まえて、前回記事を書いたのです。

 

日測協の方も真摯に答えていただき、今回の疑問点は確かに分かりにくいとのことでした。法令や解釈例規を字面通り読んでも、いわゆる法令特有の言い回しのせいで解釈ができにくいとのことでした。正解の解釈についても、厳密に言いますと、はっきり書かれていないというか、このように解釈できるということのようでした。

 

同協会から出版されているガイドブックには解釈に基づく方法が書かれているそうなのですが、この連載冒頭で書いた通り、それには頼らず、自分で法令を読み解いて何とかするという方針で始めた企画だったので、答えは知っているものの、法令や解釈例規のこの部分にその答えがあるとは分かっていたのですが、これをどのように読めばこの答えに行き着くのかがわからなかったのです。

 

最終的には協会の方に伺うことになったので、ガイドブックを見たのと同じかもしれませんね。でも、直にお話を伺えてとても参考になりました。

 

また、その中で追加で伺ったこととして、このように解釈できることを作業環境測定士の方はご存知ですか?と聞いてみました。回答に窮しておられましたが、「私はそう信じたいのですが、登録講習ではこのようなことは教えないだろうし、法令は分かり難いし、実際には測定機関に入った後でOJTで教えてもらっているか、お客さんから検知管法を依頼されたときに初めてガイドブックを見て答えに辿り着く可能性が高い」というお話をされました。

 

想定回答でした。恥ずかしながら、私も作業環境測定士ですが、今回の疑問点は登録講習時には教えてもらえなかったので、一体、どうなっているのだろうという素朴な疑問があったのです。でも、このお話を伺うことができて、納得しつつ、自ら解答を導き出せなかったことが残念でしたが、一応は回答に辿り着けて良かったです。

 

このシリーズもいつの間にやら今回で13回目となってしまいました。もう少し続ける予定ですので、懲りずにお付き合い下さいませ。

 

また、作業環境測定の実務をやっておられる方からのご意見、ご感想もお待ちしていおりますので、宜しくお願い致します。

 

ということで、今日はここまで。

 

 

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