日本産業衛生学会/職場における化学物質管理のあり方に関するラウンドテーブルディスカッション開催報告 01

先日のブログ記事で、経団連の会員を対象に厚労省が実施した「化学物質規制の自律的な管理への見直しに関する説明会」のオンデマンド視聴可能な動画情報についてお知らせしました。また、化学物質管理に資する専門人材についての議論がだんだんと熱を帯びてきている状況も書きました。

 

今回は、あり方検討会の化学物質管理に資する専門人材についての議論が行われた日本産業衛生学会の「職場における化学物質管理のあり方に関するラウンドテーブルディスカッション開催報告」の第1回 2021年12月24日(金)に開催された「職場における化学物質管理に資する専門人材の総合的な確保・育成を目指して」に焦点を当てて、私が感じた印象をアウトプットしたいと思います。

 

内容詳細は開催報告を見ていただくとして、第1回ラウンドテーブルディスカッションでは「職場における化学物質管理に資する専門人材の総合的な確保・育成を目指して」として、日本作業環境測定協会、日本化学工業協会、日本医師会、日本労働安全衛生コンサルタント会というそうそうたる組織の立場が高い方が参加され討議されています。

 

興味深いのは、化学物質管理に資する専門人材に対する各組織の方の考え方です。それぞれの組織の方の立ち位置、考え方がよ~く分かりますよ。比較的建設的な意見が多いと思いましたが、一方で、日本作業環境測定協会の方のご発言は、昨日のブログで紹介したオキュペイショナルハイジニスト(OH)と称する方の意見とも妙に符合していているように見受けられ、少し奇妙な感覚を覚えました・・・。

 

昨日のブログでも書きましたが、大事なことは「縄張り意識」ではなく、「真に機能する化学物質管理に資する専門人材をどう育成していくか」です。人材が不足しているのは明らかです。今後、何等かの制度を設けるなら、特定の組織だけが甘い汁を吸うような構造にならないようにしてほしいものです。

 

ということで、今日はここまで。

 

 

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