第95回 日本産業衛生学会/参加 02

日本産業衛生学会@高知&オンラインが昨日終了しました。今回、私はオンライン参加しました。5月26日の感想は過去記事を見ていただくとして、今回は5月27日に参加して感じたことを少しですが、アウトプットしたいと思います。

 

5月27日も、前日に引き続き、「あり方検討会報告書」を受けた化学物質の自律管理移行を取り上げた産業衛生技術部会のフォーラムを聴講しました。5演題ありましたが、今後の自律管理の概要説明の1題目は除くとして、その他4題はいずれも興味深い内容でした。

 

特に印象に残ったのは2題目の「技術部会としての対応計画の概要」、4題目の「海外の化学物質管理-担当人材の役割と育成の観点から」でした。

 

2題目の「技術部会としての対応計画の概要」は、とても建設的な提言だったと思います。学会として専門家育成、養成をどうしていくべきかの意思表示がよく分かりました。特に外部団体との連携も含めたマクロな視点で考えている点が良かったと思います。一方で、まだまだ、具体性に欠ける部分もあります。あり方検討会報告書の専門家関係の部分が施行されるのは令和6年4月の予定です。今後、国や各企業、団体でもそうですし、コンサルタント会でも各支部でこのような議論が活発化すると思います。施行に間に合うように皆で頑張る必要があると感じました。私も微力ながら頑張りたいと思います!!

 

4題目の「海外の化学物質管理-担当人材の役割と育成の観点から」は、演者の方が米国認定インダストリアルハイジニスト(CIH)とのことで、CIHの資格取得の流れやCIHが米国でどのような実務や事案に関わっているのかについてお話いただきました。特に、演者が大学からCIHの道に進まれた流れと実体験の披歴はとても興味深いものがありました。また、CIHを養成する学部を開設している大学に行かずとも認定試験を受ける別ルートの説明も興味深かったです。私は、今のところ国内某団体のオキュペイショナルハイジニストには興味が無いのですが、CIHには以前から興味がありました。いつか知りたいな、調べたいなと思っていたことだったので、今回聴講できて良かったと思いました。

 

さてさて、各演題はこのように興味深かったのですが、総合討論と最終結論はやや物足りない印象を持ちました。本来、フォーラムとは何等かの結論や方向性を打ち出す場だと私は認識していますが、結論めいた話にはならなかったと思います。敢えて言うなら2題目の内容がそうだったのかもしれません。学会の中での技術部会の立ち位置や、引いては国内でのその立ち位置についても私自身がまだよく理解できていないためかもしれず、何とも言いにくいのですが・・・、学会としての提言なりがまとまると良かったかなと思いました。

 

産業衛生技術部会のフォーラムは、後日オンデマンド配信もあるようです。見逃した方は要チェックですよ!!

 

ということで、今日はここまで。

 

 

 

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