労働衛生コンサルタント合格後 029
「労働衛生コンサルタント合格後」というカテゴリーで書いている記事では、その名の通り、私が合格後にとった行動についてアウトプットしています。
前回記事では7月になって大学院生活の生活パターンが確立されてきたということをアウトプットしました。
今回は、その続きで、いろいろな弊害が出てきたということをアウトプットしてみたいと思います。
私の生活パターン@7月頃(前回記事から抜粋)
- 平日:18~19時半(6限までの講義のある日)あるいは18~21時(7限まで講義のある日)に自宅で講義を受講。何度か会社で受講したこともありますが通信状態が悪いことが多かったため、以降は講義に間に合うように会社を出て自宅で受講することに決めました。でも間に合わない場合は帰宅しながらipadにイヤホン付けて画面を見ながら受講することも多いです。さらに、仕事がどうしても終わらず結局受講できないこともあります。
- 休日:2週間に1度、主に日曜日の夕方から夜に担当教授とのゼミを実施。ここで研究の指導を受け、研究進捗の目合わせをする。この時に次回までにやっておくべき課題の目合わせをしたり、「次回用の文献を後で送るね~」となったりします。こちからも「先生、この文献がフリーで入手できないので入手できませんか?興味あるから」なんてリクエストをしたりします。
- その他の空き時間:「その他の空き時間」とは私の空き時間(社業に費やす時間や家事の時間を除いた時間)を指します。ただし、睡眠時間は削らないと決めています、お年頃なので・・・(笑)。この空き時間をフル活用して、次回ゼミに向けて文献を読んだり、研究計画を立案したりして研究を進捗させるように頑張ります。しかし、そもそも研究対象分野への知識が薄いことや、研究のお作法自体が良く分かっていないため、それらの勉強も並行して進めていく訳です。
さて、会社と大学院での生活パターンがこのように確立されてきたのですが、平日をほぼ毎日早めに帰宅して大学院講義を受講するとなると仕事に弊害が出てきます。仕事へ充てる時間が以前よりも減るという意味で、仕事に影響が出ない訳がありません(ただ、誤解の無いように言いますと、会社を早めに出た結果、会社に居る時間が少なくなるというのは以前の私に比べてという意味ですよ)。
当初、仕事と大学院を両立する前提は、私の中では「仕事には影響を及ぼさない」というものでした。それは今も変わりません。しかし、このような生活パターンになった7月ぐらいから心境が変化してきて「どちらにも支障を及ぼさない」に変わってきました。仕事も大事だけど「大学院も大事、大事、めっちゃ大事よっ!!」となってきた訳です。
では、このように会社に居る時間が少なくなった中で、仕事をどうやってこなしていくかを真剣に考えなければなりません。しかし、はっきり言ってどうにもならない訳です。今まで通り、粛々とこなしていくことしかできません。
これは、「もっと要領よくこなす」とか、「部下にできるだけ任せる」とか、そう言った次元のことではありません(それらは昔からやっていることですよん♪)。問題は「私にしかできないこと、他の誰にも任せられないこと、特命事項」への対応ということです。そして、この7月ぐらいから、従来に輪をかけてそういう事案が積み重なってきたという状況でした。
このように私にしかできない仕事があること自体については、私がスペシャリストとして勝ち得てきた証でもあるので大いに満足しています。しかし、「これらを現実にこなしていけるのか?」ということが弊害となってきたかなと思い始めたのです。コンサルとしていずれ独立するつもりなので(つまり、そう遠くない日に会社をやめるということ)、いずれこういう仕事はどうにかしなければならないことを意味します(対応できる「誰か」を育てるか、こういう仕事が発生しなくてよいようにするなど)。ただ、会社の仕事は一人抜けても何とかなるものです。ですから、今、私が居なくなっても会社は回っていくと思いますから、会社を辞めた後のことはあまり気にしないようにしています。
このようなことを、7月になり、会社に居る時間が少なくなってみて、かなりの肌感覚として実感することになりました。これに気づいたことがある面、この時期の一番の収穫だったかなと思います。
「えっ、結局仕事はどうこなしているの?」って? ですから、粛々とこなしている訳ですよ。これら「私にしかできないこと、他の誰にも任せられないこと、特命事項」は知的労働・知的生産の何物でもありませんから、会社に居なくても、私の頭の中で如何様にも進めることができるので、そうやってこなしている訳です。相当前から気持ち的にオンオフの境目が私には無いので、知的生産活動に係れることに喜びを感じて、毎日楽しく過ごしています♪こんな状況で「楽しいっ」て言うと「嘘だろ」と言われるので人前では言わないようにしています。
そうそう、大学院がめっちゃ大事と感じてきたことについても触れておきましょう。
これはもうその通りとしか言えないのですが、簡単に言うと、世界が明らかに広がったということ、逆に思っていたより世界は広くなかったと思えたこともあったこと、そして、考え方の幅が広がったことでしょうか。
毎度言っているように、大学名、専攻内容を非公表にしているため、具体的なことを例示できないのが恐縮なのですが・・・、その道の専門家の先生方は本当にすばらしく、講義を受講する度に、また、担当教授と話す度に「さすが知の巨人たちだわっ、すごいっ!!」と尊敬の念を抱かずにはいられません。それらを通じて、私の知識幅が広がることを日々実感しています。
そして、それらインプットしたことを速攻でアウトプットすることも快感です。アウトプットは、私のメインフィールドに対して、P(短く)➡D(すぐに)➡C(すぐに効果を判定)➡A、のサイクルを高速でぐるぐる回すことを日々繰り返し実践しています。今の私はすぐに行動することを常としているので、メインフィールドで試せるかもっ、と思った気づきを得たら即行動なのです。こんなにワクワク、刺激あることってあるでしょうか?こんな刺激的な毎日を過ごしているのです。その気づきを与えてくれる先生方には本当に感謝しかありません。
そして、ある分野では思っていたほど世界は広くなかったと思えることもあります。それは私がスペシャリストとして培った分野についてやはりスペシャリストだったのだなと再認識するよい機会になっています。このような分野について、名だたる先生と話していても、対等な立場での議論ができているな、そういう扱われ方をされているなと感じることができます。生意気に聞こえるかもしれませんが、事実そう感じています(感じることは勝手ですから・・・)。
そして、大学院に進んだことで何より一番大きな収穫は、「多様性を私自身が身に着けつつある」ということでしょうか。この場合の多様性とは、単に人の多様性だけでなく、多様な物の見方・考え方ということになるでしょうか。そして、それらを通じてこれまで知らなかった世界に触れ、それらを自然に許容しつつある自分自身に気づきつつあるということです。今風の言い方だと、ダイバーシティ&インクルージョンとなります。
まだ、大学院に進んで数か月しか経過していませんが、これらの貴重な体験は、大学院に入らなかったら得られなかったことです。しかも、社会人としてそれなりに経験を積んだ後に大学院に入ったからこそ感じられたことではないかと考えています。
今のところ大満足な学生生活を満喫しています。
ということで、今日はここまで。
次回は大学院での8月の学びについて遅ればせながらアウトプットする予定です。