労働衛生コンサルタント合格後 037
前回記事では、大学院での研究フィールドとして第一候補の●(面識のある専門家集団)を研究フィールドとして何とか確保して研究計画提出の大詰め準備をして、第二候補の■を対象としたいと提案したところまでを書きました。今回はその続きを簡単ですが振り返ってみたいと思います。
実は、■を第二候補とすることについて、遡ること2か月前からの伏線があってここに至っています。それは、8月のある暑い日のことです。■の定期講演会に演者として招かれたY教授から、「一緒に行きませんか。場所は大阪なのです。」とのこと。「行く行く!」と二つ返事してとんとん拍子に話が進んでいき、講演会当日を迎えました。
この講演会は、会場に■の役員の方々が数名集まり、参加者はリモートでオンライン聴講するというスタイルだったのです。Y教授の講演スタンバイが完了し、まさに今から講演会が始まるという段階になって、私は不思議な体験をしました。
ある役員さんがオンライン環境を整えていざ接続するという段階になって、うまく接続できないというトラブルに見舞われたのです。これ自体はよく見かける光景ですが、そのトラブルのリカバリーに動いた他の役員の方々の間で交わされたコミュニケーションに私は目を見張りました。
リカバリー自体は多少の知識があればできることなのですが、それに至る短時間での役員数人の中で行われたプロセスが、まさに私が研究対象としようとしているある概念を地で行くような光景だったのです。そして、リカバリーが完了した時、私は心の中で思わず拍手をして、「これだっ」と思ったのです。
講演会後、Y教授と役員数名による懇親会に私も呼んでいただきました。そこで、私が講演会直前のトラブル回避のことを取り上げ、この組織が如何にすばらしいかを熱っぽく語りました。それほど感動したのです。そして、この時、平行して別の考えが働いていました。そうです。この組織を研究フィールドにできないかと・・・。
そして、時は元に戻りますが、Y教授が■を研究フィールドとして好ましいと感じたのも同じ理由からだったのです。Y教授と以心伝心!!そして、よくよく考えると、Y教授が私を講演会に一緒に来ないかと2か月前に誘ったのも、研究フィールドの候補として■を考えていたからかもしれません。そしてさらに言うなら、私の口から■を研究フィールドにしたいと言わせた(のだと確信しています!)Y教授は教育者としても相当だなと改めて思いました。
私がY教授の立場なら、かなり早い段階で転ばぬ先の杖として「■を対象にしてみては」と簡単に言いそうです。しかし、それを私に言わせるまで待つというのは相当に辛抱強くないとダメですし、教え子を信頼していないとできないことだと思います。Y教授恐るべし、ということを改めて実感した瞬間でもありました。
そうやって、何とか最低限の研究フィールドの目途がつきました。
ということで、今日はここまで。
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