第31回日本産業衛生学会全国協議会/オンライン参加 04

2021年12月3日~5日に開催された第31回日本産業衛生学会全国協議会に情報収集を目的にオンライン参加しました。会期中へのオンライン参加はほとんどできなかったため、この年末年始のお休みを利用してオンデマンド配信をせっせと視聴しました。

 

昨日の記事に引き続き、印象に残った講演とそれに対する私の感想について、簡単ですが、ご紹介したいと思います。

 

産業心理技術研究会 キャリアとメンタル、統合的支援の実際

 

3演題が発表されましたが、印象に残ったのは1演題目の「「キャリア」「ラーク」「ライフ」の統合リ・デザイン」(廣川 進)です。

 

「キャリア」の語源から、今現在の「キャリア」の考え方について、評価の物差し、終身雇用、メンバーシップ型雇用、ジョブ型雇用、などのキーワードを織り交ぜながら、非常に分かりやすい内容でした。

 

この講演を今現在の心持の私が聴講することに意味があったかなと思いました。つまり、今現在の私は勤務している企業からの脱却を図ろうとしている段階でして、そのように考えている人には何度もうんうんと頷く場面の多い講演でした。

 

特に印象的深かった言葉をご紹介します。

 

自律型キャリアになりにくい企業人には「50代、管理職、年収が良い」という人がいるが、このような人は今の年収を手放したくないないから、このまま企業にしがみついて残りたいという人が多いけど、このような人は逆に変化が遅れてしまい、結果的に困ることになる。今、このままではダメなことが企業側も分かっているのにそれを言おうとしない。今は40代ぐらいからこういうことを社内でも言うべきだ、という内容でした。

 

このことは非常に、非常に、非常に分かります。この言葉を聞いて危機感を抱かない人ははっきり言って困ることになると私も思います。このことを言い出すと何時間あっても時間が足りないので、また、別の機会に語りたいと思います。

 

また、3講演の後に演者とオーガナイザーの4名でのディスカッションがあったのですが、その中で出てきた言葉に少しだけ衝撃を受けました。それは、やりたくてその仕事にのめり込んでいく人もいるがどう思うか?との問いに、それは企業側の働き甲斐の搾取ですね、と言われたことでした。

 

最初この返答の意味が良く理解できなかったのですが、少し時間が経ってから企業側が上昇志向のある人のやる気を逆に利用しているということだったのかなと思いました。識者の中ではこのように捉えられているのかと思い、少し意外な感覚を覚えました。

 

それと3演題目で出てきた「無知の姿勢(not-knowing)」「肯定的な視点を持つ素人」という内容にも興味が沸きました。

 

ということで、今日はここまで。

 

 

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