第31回日本産業衛生学会全国協議会/オンライン参加 03
2021年12月3日~5日に開催された第31回日本産業衛生学会全国協議会に情報収集を目的にオンライン参加しました。会期中へのオンライン参加はほとんどできなかったため、この年末年始のお休みを利用してオンデマンド配信をせっせと視聴しています。
昨日の記事に引き続き、印象に残った講演とそれに対する私の感想について、簡単ですが、ご紹介したいと思います。
産業衛生技術医部会 研修会 労働現場の安全衛生活動推進に関する連携と協働
3演題が発表されましたが、印象に残ったのは2演題目の「作業環境測定機関の測定現場における環境改善提案事例」です。
今流行りの溶接ヒュームに関する現場の作業環境測定を実施して、今年度から法令改正された方法に則った場合の作業改善事例の詳細報告でした。
2日前の記事で、溶接ヒューム等の改訂経緯が良く分かったという話をしましたが、今回の講演はそれを現場で実践したものになっておりまして、月並みな言い方ですが、法令改正の中身とその進め方がよく理解できました。
また、溶接現場での局排導入が見送られた経緯とシールドガスの役割もよく分かりました。つまり、アーク溶接時の溶接不良を無くすための役割を持つシールドガスが局排の起こす吸引空気により乱れるためという理由です。これまで何回か聞いていたのですが、理解できていなかったのですね、私ったら全く!!(お馬鹿なので・・・)・
また、溶接現場で、溶接ヒュームが拡散しないように溶接器具の先にヒュームの吸引ができるものが付いたものの紹介がありました。溶接行為というのは経験がないですし、はっきり言って未知の世界な訳です。そこにそんなアイデアグッズ(という言い方は失礼かもしれませんが)のようなものがあるなんて、と感激しました。そして、それが結構な威力を発揮している訳です。
やはり、現場経験に勝るものなし、という印象を深める講演でした。
ということで、今日はここまで。