介護支援ロボット
今月5月初めの産経新聞に介護の負担を軽減するロボットの記事があったので紹介します。
そのロボットは、ベッドからトイレなどへの移動をサポートする「移乗サポートロボット Hug T1」というものです。リンク先に動画があるので是非ご覧下さい。とても良い物のように見えます。
介護現場では腰痛が問題になっています。それを防止するための工学的対策としてロボットの導入はリスク低減策としてとても有効と思われます。
介護士ではなく、リハビリに当たる看護師さんの同様なご苦労話を聞いたことがあります。それは、数年前にパートナーの母が数カ月間入院した際のことです。
母は体重約40㎏の小柄な女性ですが、ベッドからトイレへの移動や、入浴の際の移動に看護師二人がかりで当たってもらっていたそうです。担当介護士さんは、年齢20代の健康的な男性と女性だったようですが、それでも、40㎏の母の移動は大変だったようです。
腰痛予防には無理な姿勢での動作は禁物なのですが、介護の現場ではそうも言っていられないようです。相手が物ではなく人間だからです。
そうなると、このようなロボットの導入は介護現場の方の労働衛生環境の改善が期待されると思います。
このロボットの導入に当たっては補助金が適用されるようです。ロボットの導入となるとコスト面で厳しい事情があると思いますが、このようなことにこそ積極的に導入者の負担軽減策を継続していってほしいと思います。
なお、介護現場における腰痛の問題は、労働衛生コンサルタント試験でも衛生一般の問題として出題されることがありますので、受験生は要チェックです。