最近、心が揺さぶられた出来事@コラム014
最近の日常の中で心が揺さぶられる出来事がいくつかありましたので、備忘録代わりに書き留めておこうと思います。
・「おなべはあたたかい我が家の箸でいただく」 住宅顕信作
これは俳句番組で紹介されていた自由律俳句です。最初はどういう状況で読まれた句か分からなかったのですが、若くして白血病に冒された住宅顕信という俳人が、久しぶりにご自宅への外泊を許可されて帰宅した際の作とのことでした。この時がこの方のご自宅での最期であったとのことです。読まれた背景や作者の生い立ちが分かり、涙が止まりませんでした。
・「クスノキの番人」東野圭吾著
この本は娯楽書なので読書記録のカテゴリーで紹介せず、このコラムに書き留めておくことにしました。クスノキを絡めた一種ファンタジーとも言える要素を縦糸に、三組の家族の物語を横糸に語られます。著者のこれまでに無かった作風であり、とても深みのあるしみじみとした読後感を得ることができました。私は、玲斗君ではなく千舟さんに感情移入してしまい、何度も涙してしました。やっぱり歳をとったということなのでしょうね。
・写真を復活させる職人さん
これもある番組で紹介されていたのですが、東日本大震災で被災された方の水に浸かって汚れてしまった写真をきれいに復活させる方の話でした。復活させた写真が持ち主に帰った時の持ち主の表情が忘れられません。さらに、それをスタジオで見ていた複数国の外国人出演者も号泣されていました。こういう感情って万国共通なのだと思い、さらにウルウルしてしまいました。
ということで、今日はここまでです。