産業衛生技術部会研修会参加@2022年2月19日
去る2月19日に日本産業衛生学会の「第295回関東地方会例会(第45回関東産業衛生技術部会研修会)」に参加しました。その時の感想を少しですがアウトプットしたいと思います。
研修会の概要は下記の通りでした。
テーマ:「発がん性分類の新しい動き ―溶接ヒュームを含む―」
日時:2022年2月19日 (土) 13:00~
会場:ZOOM Webinarによるオンライン開催
内容:
1.従来の発がん分類の経緯と実績(演者:山野優子,昭和大)
2.IARC と産衛の発がん性分類(動物実験、メカニズムから)(演者:長野嘉介,長野毒性病理コンサルティング)
3.溶接ヒュームの発がん性評価 (演者:森本泰夫,産医大)
4.溶接ヒューム中の発がん性金属などのばく露評価 (演者:鷹屋光俊,独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)
いずれの講演も大変興味深く、また、勉強になりました。この中から特に印象的だった「3.溶接ヒュームの発がん性評価」について触れてみたいと思います。
この講演のすばらしかったところは、溶接ヒュームの発がん性評価の説明だけに留まらず、それを受けて、労働衛生の3管理(作業環境管理、作業管理、健康管理)の視点から、どのような対策を施していけばよいのかに言及されている点でした。
とかく、ハザード評価と管理とは別に語られることが多いようなイメージだったのですが、このように混然一体となった発表内容はとても新鮮に感じられました。本来、このようにハザード情報をしっかりと理解した上で、さらにしっかり管理を進めるべきだと改めて気づかされました。
とてもよいヒントをいただいたような気がして、発表を聞いた直後は少し興奮気味になり、今後に活かすネタを一生懸命ノートに書いていました!!
その後、そのネタの一つを早速来年度のOSHMSで試そうと思っているところです。
ちなみに、2月28日に日本産業衛生学会のHPがリニューアルされておりますです!!
ということで今日はここまで。