作業環境測定を一から十まで自分でやってみようと思うのですが 01
昨年、第2種作業環境測定士の登録講習を終え、晴れて第2種作業環境測定士になりました。当初は自ら作業環境測定をするつもりはありませんでしたが、今後、自分でやってみようという気になりました。そこで、自分でやる時にどうすればよいのか、手順を一通り確認して整理しておこうと思いました。そこで、今回調べたことを数回シリーズでアウトプットしていこうと思います。
今回は、自分で作業環境測定をしようと思った理由について備忘録を兼ねてアウトプットしたいと思います。
理由その1:第2種作業環境測定士になったから
これが一番ストレートな理由です。
では、なぜ冒頭に書いた「当初は自ら作業環境測定をするつもりはありませんでしたが・・・」から心境が変化したのかについて補足説明をします。
当初、作業環境測定士資格を保有する目的は別にありました。当該資格保有者は労働衛生コンサルタント試験の筆記試験の一部免除が受けられるという理由で当該資格の取得を目指したがその理由です。
そのため、2020年1月に作業環境測定士の筆記試験を受け合格したのですが、そこから紆余曲折ありまして・・・、結果的に作業環境測定士になったのは、労働衛生コンサルタントになった後でした(恐らく、労働衛生コンサルタント➡作業環境測定士の順番で作業環境測定士になる人は非常に少ないと思います・・・、詳細は合格体験記をご覧下さいませ(これまでこの下りを何回書いたかな・・・トホホ))。
このように、当初の目的とは異なる経路を辿りましたが、結果的に作業環境測定士になることはできたのです。私のポリシーとして、資格はトロフィーのために飾っておくものではないため、それを使ってできることはやってみたいのです。
後述する理由とも複合的に絡みますが、自分でできる立場になったのですから、測定をやってみようという純粋な気持ちが芽生えたということです。
理由その2:自ら管轄する指定作業場の状況把握
私が、会社で管轄している指定作業場は複数あります。現状、それらについてはその測定対象物ごとにいくつかの作業環境測定機関に外注しています。その結果から作業場の作業環境をしっかり把握できているので、現状に問題ありません。
しかし、自ら測定することで、これまでとは違った視点から自ら管轄する指定作業場の作業環境管理ができると期待しています。
例えば、B測定点を決めるなら、当然、どんな物質をどのように取扱い、どの場所でばく露の高くなる取り扱い方をしているのかをしっかり把握せねばなりません。通常はここまでで押さえておけば作業環境測定はできるでしょう。
しかし、自ら管轄する場所となれば、さらに、ばく露低減のための作業時間管理はどうなっているのか、どんな保護具を着用させているのかを知ることで広範な作業管理の実態把握、場合によっては改善に繋げることができるかもしれません。
さらにもう一歩踏み込んで、有害物取扱いでの残業が発生していないかの労務管理状況の適正監視にも繋がると期待しています。
つまり、自ら測定をすれば、自ら管轄する指定作業場の広い意味での状況把握ができると期待しています。
ということで今日はここまで。
次回も理由の続きをアウトプットします。