作業環境測定を一から十まで自分でやってみようと思うのですが 02

昨年、第2種作業環境測定士の登録講習を終え、晴れて第2種作業環境測定士になりました。当初は自ら作業環境測定をするつもりはありませんでしたが、今後、自分でやってみようという気になりました。そこで、自分でやる時にどうすればよいのか、手順を一通り確認して整理しておこうと思いました。そこで、今回調べたことを数回シリーズでアウトプットしていこうと思います。

 

今回も前回に引き続き、自分で作業環境測定をしようと思った理由の続きについて備忘録を兼ねてアウトプットしたいと思います(少し愚痴も入っています・・・)。

 

理由その3:自己完結して実施する方法の整理

 

作業環境測定士の登録講習を受講して強く感じたことは、作業環境測定機関で働く人を想定した講習になっているということです。

 

登録講習に来る方の多くは、作業環境測定機関で働きこれから作業環境測定士として実務をしようとしている方が多いと聞きました。

 

大方は以下の流れのようです。「作業環境測定機関に就職➡作業環境測定士になるため筆記試験に合格➡登録講習を受講し合格➡作業環境測定士登録➡作業環境測定機関でOJTを受けながら現場経験を重ねる➡作業環境測定に精通していく」。

 

どうも、登録講習はこのような方を対象にしているように思えたので、作業環境測定機関に所属していない人が作業環境測定士になっても実戦デビューは容易ではないということです。

 

違う言い方をするなら、登録講習を受講して作業環境測定士になっても、自らが作業環境測定を一から十まですることは簡単にはできないということです。くどいようですが、何でこう思うかというと、登録講習でそれができるように教えていないからです。

 

これは登録講習を受けた私にとってとても不満の残ることでした(詳細は2021年12月29日~31日のブログ記事:第二種作業環境測定士/登録講習受講 010203をご覧下さい)。

 

これはお馬鹿な私だけが思っていることかもしれませんので、あくまで個人の感想と思って下さい。

 

でも、作業環境測定士となった私は作業環境測定法第3条の規定により、指定作業場の作業環境測定ができる立場になったので、自ら一から十までやってみようと思います。

 

(作業環境測定の実施)

第三条 事業者は、労働安全衛生法第六十五条第一項の規定により、指定作業場について作業環境測定を行うときは、厚生労働省令で定めるところにより、その使用する作業環境測定士にこれを実施させなければならない

 

ですから、それを実施するにあたって、作業環境測定機関に所属していない私は、自分で一から十までできるように手順を整えておこうということです(本来ならその道筋を登録講習で教えるべきという意見に変わりありません!)。

 

理由その4:予算削減に貢献

 

自ら作業環境測定をするということは、作業環境測定法第3条の規定に照らし合わせると、事業者としての私が作業環境測定士の私に作業環境測定を実施させることになります(お馬鹿頼んだわよ~、OK分かったわ、お馬鹿~、一人劇場・・・)。

 

自ら管轄する指定作業場が複数あり、その作業環境測定についての予算を管理しており、かつ、作業環境測定機関の選定、依頼、結果の管理、場合によっては作業環境改善も全て実施していますので、自らの裁量でこれらをコントロールできるという立場にあります。

 

自前で作業環境測定ができれば、外注していた作業環境測定の予算削減に貢献できますから(勿論、それに従事している間の私のコストメリットが出るのかは別の話ですが・・・)、私個人としては、予算を削減でき、自ら管轄する指定作業場の状況把握が詳細にできれば、十分会社に貢献することができます。

 

勿論、全ての単位作業場所について実施することはマンパワーの面でもできませんし、中には第一種の該当免状がないと測定できない対象物もあります。最初はごく一部から試していき、可能なら、徐々に増やしていくこともできるかなと思っています。

 

理由その5:実地経験を積み重ねることができるから

 

これは作業環境測定を自ら実施する上での副次的な効果という意味ですが、コンサルタントとしての実績を積む一環として実地経験を積み重ねることができるということです。

 

作業環境測定士として実務に当たっている方が労働衛生工学区分の労働衛生コンサルタントになる例はとても多いと思いますが、そのような経歴をお持ちの方々は作業環境測定について非常に強みを持っているように私には見えます。当然と言えば当然ですが。

 

同じようにはいかないかもしれませんが、折角、作業環境測定をできるチャンスがあり、そのことで社業にも貢献できるのですから、その上で経験値が増やせるのであれば良いことずくめですよね。

 

そして、実際に手を動かしてやってみないと気づかないことや、分からないことは多々あると思いますので、これら実地経験を積み重ねていけば、将来、営利コンサルタントとなった時にもそれが生きてくると確信しています。

 

ということで今日はここまで。

次回から調べたことをアウトプットしていきま~す♪

 

 

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作業環境測定を一から十まで自分でやってみようと思うのですが 02” に対して6件のコメントがあります。

  1. モンチ より:

    今日は有意義な時間をありがとうございました。
    大変勉強になりました。
    作業環境測定士っておもしろそうだなと思っていましたが、結局会社の歯車でしか生きる道がないのですね。。。しかも現場経験がないとできないとなると、個人で仕事の受注は夢のまた夢ですね。。。
    自分で儲けるって難しいですね。。。

    1. 采々 より:

      モンチ様
      こちらこそ、本日はどうもありがとうございました。
      作業環境測定士のことは、私もよく分かっていないのですが、
      組織に属してのお仕事が多いのではないかと思います。

      確かに、作業環境測定単体は難しいかもしれせんね。

      ただ、作業環境測定を絡めて何かができる余地は、
      たくさんありそうな気がしています、
      と思っているお馬鹿な私です・・・

      1. 采々 より:

        モンチ様
        大事なことを書き忘れてしまいましたが、HP開設以来、私のブログ記事へ初めてコメントをいただきました。ありがとうございました!!
        祝初コメント!!

        1. モンチ より:

          采々様

          これからも応援しています!!

          ちなみにお時間があれば下記に出向くと医療方面のトレンドがつかめるかもしれません。
          無駄足になる可能性もありますが、展示サービスの仲介というコンサルもありかもしれません。
          https://www.medical-jpn.jp/hub/ja-jp.html

  2. モンチ より:

    采々様

    これからも応援しております!!

    ご存じでしたらすみません。
    「医療と介護の総合展」で検索してみてください。
    無駄足になる可能性もありますが、こちらの展示サービスを調べて仲介サービスを含めたコンサルをするのも、おもしろいかもしれません。
    少なくとも今のトレンドはつかめるのではと思います。(紹介しておきながら私は行ったことがありません。。。すみません。。。)

    1. 采々 より:

      モンチ様
      貴重な情報およびアイデアをいただきましてありがとうございます!!
      何ができるかを考えてみたいと思います。

      私も何かモンチ様のお役に立てることがあれば
      ご連絡させていただきたいと思います。

      お互い、頑張りましょうね!!

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