労働基準監督年報

昨日ご紹介した購入書籍「労基署がやってきた!」(森井 博子著)の情報から「労働基準監督年報」なるものを厚生労働省のHP内に見つけましたので、これについて簡単ですがアウトプットしたいと思います。

 

労働基準監督年報は厚生労働省がリリースしています。何で厚生労働省なのかというと、組織的には労基署が厚生労働省の下部機関だからということのようです。

 

さて、労働基準監督年報ですが、私はこれまでこういうものがあるなんて知りませんでした(私がお馬鹿だからでしょうか・・・)。

 

内容を一瞥しただけでも、とても興味深い資料であることが伺えます。これを眺めているだけで、丸一日は楽しく過ごせそうです(というと語弊があるかもしれませんが、興味深い資料を読むという意味ですので誤解の無いように)。

 

どんな点で興味深いかというと、まずは、予算の概要です。これを見るだけで、どんなことにどれぐらいの予算が掛けられているのかがよく分かります。

 

統計表に目を移すと28項目についての情報が細かに報告されていることが分かります。

 

ぱっと目を引くのは法違反状況です。労基法等の労働法関係の違反状況に加えて、安衛法の第何条に違反しているのかの件数が業種別の統計情報として載っています。

 

安衛法関連で違反事例の多いものを少し具体的に見てみますと、第20~25条(労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関しての事業者の講ずべき措置等)、第45条(定期自主検査)、第66条(健康診断)の違反事例が多いことに目が行きます。

 

これらから、特に労働者の安全衛生に直結することについては、労基署が重要視していることが伺えます。

 

その他、送検事件状況なども興味深いデータとなっています。

 

また、統計表の中に個人的にこれまでずっと探していた情報があることを発見しました!!これについてはまた改めてアウトプットしたいと思います。

 

ということで、今日はここまで。

 

 

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労働基準監督年報” に対して4件のコメントがあります。

  1. モンチ より:

    興味深い資料を教えていただいてありがとうございます。
    違反が発覚しているのは、内部からの告発なのでしょうかね?

    1. 采々 より:

      モンチ様

      いつもコメントいただきありがとうございます!!

      ご存じかと思いますが、監督官の主な仕事で臨検監督というものがあり、
      これは定期的に事業所に立入り諸々を調査されるケースと、
      労働者からの申告・相談等を契機として調査されるケースがあるようです。

      前者の頻度は単純計算で一つの事業所で約20年に1回ですから、
      この時に違反事例が発覚するケースよりも、後者のケースでの
      違反事例発覚が多いのではと予想します。

      後者のケースに内部告発も入っているかもしれませんね。

      ちなみに、当ブログの検索で「臨検監督」と入力いただくと
      2つヒットするのですが、そのうちの「労働基準監督制度③」の
      記事で臨検監督について少し触れておりますので、ご参考まで。

      1. モンチ より:

        采々様

        返信ありがとうございます。
        違反数を見る限り、結構チクられているんだなーとびっくりです。
        経営者を目指す上で、組織作りの大切さをより感じました。

        1. 采々 より:

          モンチ様

          経営者目線で見られていたんですね、御見それしました。

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