医療現場での被ばく管理の問題点@その2
医療現場での被ばく管理の実態についてまとめてアウトプットしています。
前回は、2021年6月7日にNHKニュースで報道された「医師や看護師の被ばく 3割余りの医療機関で管理徹底されず」を取り上げました。
今回は、上記NHKニュースの翌日にNHKニュースで報道された「医師らの被ばく調査 未回答の医療機関に労基署通じ点検促す」(2021年6月8日)を取り上げます。
以下はそこからの抜粋となります。
医師などの被ばく管理が徹底されていない実態が国の初めての調査で明らかになりましたが、厚生労働省は回答がなかったおよそ3000の医療機関の被ばく管理の状況がわからないため、各地の労働基準監督署を通じ今後、点検を促し回答を求める方針です。
これを見た時に、回答の無かった3,000の医療機関の被ばく管理の実態は回答したところに比べもっと悪いことは容易に想像がつきますよね。だって、後ろめたいから回答しなかったのだということは小さな子でも分かりますよね。
この記事の何がショックかというと、民間企業の中で一生懸命管理を徹底してやっている事業所がこのあおりを受ける可能性があるということです。
あおりとは何かと言うと、例えば、労基署からのふいな立入検査を受けたりするとか、これだけならまだしも(これだけでも正直避けたいですが・・・)、電離放射線を使用していることでの風評被害を受けることも考えられます。
また、医療機関で電離放射線に携わる人だけでなく、医療機関で働く人全てがダメという目で見られがちになる懸念もありますよね。こういうご時世ですから、コロナ禍で身を粉にして働いておられる医療従事者の方は守らねばならないと思います。
また、ご家庭のお子さんが、これまでは「うちのママは放射線技師やってねん。すごいやろ」と言っていたのが、「うちのママは放射線を使っているんだ。管理がされてないねんて。身体大丈夫やろか・・・」となってしまったら残念ですよね。
つまり、ちゃんとしていないところがあるとその業界全体が被害を被る可能性があるというとですよっ!!(すいません、いつになく熱くなってしまいました・・・)
このプチ怒りの矛先はどこに向けたら良いのでしょうか?医療機関と一言で言っても、そこで管理に携わっていてしっかりしていない人なのか、そのことを容認・黙認・知っていて知らんぷりしているかもしれない医療機関の経営層なのか、はたまた、医療機関に蔓延っているかもしれない悪しき慣例のようなものに対してなのか・・・
医療機関にも、いろいろ事情はあろうかと思いますよ。
しかし、前回に引き続き重ねて申し上げますが、「計画被ばくを管理することはできるのです」。コスト、手間、時間はかかりますが。ただ、それをないがしろにしていては、医療現場で働く人の労働衛生は確保できませんよ、ということは申し上げておきたいと思います。
いつもお馬鹿な私ですが、前回に引き続き、今回も少々熱くなってしまいました。
ということで今回はここまで。
次回は続きをお送りします!!
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