労働衛生コンサルタント合格後 031
「労働衛生コンサルタント合格後」というカテゴリーで書いている記事では、その名の通り、私が合格後にとった行動についてアウトプットしています。
前回記事では8月の大学院生活について、主に専門領域科目での研究の進捗について振り返ってみました。
今回は、具体名の出ない説明ばかりだとつまらないという方も居られるかもしれないので(大学名、学部名は非公表なので・・・すんまそん)、Y教授とのオンラインゼミの様子についてアウトプットしたいと思います。気楽に読んで下さい♪
まず、Y教授について簡単に紹介したいと思います(一切具体的な内容は書きませんが文章から頭の中で想像して下さい)。まず、正確な年齢は知らないのですが、私より僅かにお若いようです。大学が公表している経歴を見ますと、相当異色な経歴の持ち主であることが分かります。国内の大学を卒業後に留学をされ学位を取得されています。帰国後は民間企業、公的機関を経て、いくつかの大学を経て、今の大学にこられました。ここまではよくあるパターンの一つですが、どこが異色かと言うと、今と全く異なる学部で国内の大学を出られ、その後の海外留学で取得された学位もこれまで聞いたことのない分野のものだからです(具体名を言えないのが惜しい・・・)。
そんなY教授ですが、この大学にきて初めて教授職を得たようなのですが、赴任されてあまり間がなく、教授として大学院生を見るのは私が初めてとのことです。「大学院生の履修の進め方はあんまり分かってないの・・・」なんて、可愛いこと(?)を言うのです。片や、大学院生の私は世間から見れば相当なお年頃で、学生生活から相当時間が経過している訳です。つまり、大学院生指導を心得ていない教授と最近の学生生活のことが分かっていないお年頃大学院生のコンビという、相当面白い構図ができているのです。
こんな状況なので、ゼミの進め方も独特なのかもしれません。
大学院生の同級生は何名かいるのですが、ゼミの進め方を聞いてみたことがあります。そこでは、教授以下准教授、講師等の先生方に加え、博士課程、修士課程の各大学院生が一堂に会し、その中で個々人の研究テーマについて議論しているとのことでした。つまり、教員側も大学院生側も複数名ということで、恐らく、これが一般的なゼミの進め方なのだろうと思います(学生生活から30年近く経過しているので今のスタンダードがそもそも分からないお馬鹿な私・・・)。
それに比べ、Y教授には教える大学院生は私一人であり、その他の教員は何故だか関係していないので、マンツーマンゼミとなる訳です。しかも前述の通り、大学院生指導を心得ていない教授と最近の学生生活のことが分かっていないお年頃大学院生という相当面白いコンビです。
私からするとY教授は研究者としてすごい人だということは何となく分かるけど、修士を終えるまでの研究の事務的な面でしっかり面倒見てくれるのかな~という漠然とした不安が当初はありました(今もそれはありますが、なる様になると思って考えないようにしています)。一方のY教授からしても、この大学で初めて持った大学院生が言いたいことをズケズケ言うお年頃社会人大学院生のため(笑)、相当に気を遣っているのだろうと推察します(ごめんね、Y教授)。
とはいえ、そんなY教授とのゼミは毎回とても楽しみで刺激的です!!
遠隔なのでゼミはオンライン開催となります。お馬鹿な私でも何とかなっているのでありがたいことです。
ゼミは研究の話がメインですが、ここでは、ゼミでの雑談とその効用について取り上げてみたいと思います。雑談という表現を使うと流石に教育者のY教授は眉間に皺が寄るのですが(笑)、事実、雑談なので敢えて雑談と言います。
その雑談は何気ないゼミの導入部からはじまることがあったり、途中のブレークから発展することもあります。最近あったある出来事について私はこんな風に捉えていますということを一切の遠慮もなく、Y教授にぶつけるのです。そうするとY教授もそれを受けて自論を展開します。そうして議論が白熱し、やがてそこから何かが見えてくるという繰り返しです。その話題の対象は多くは研究対象の周辺領域の物事や考え方についてとなります。
例えば、8月のゼミで出た話題の一つは「組織に属している人はなぜ忙しいのか?」ということでした。「研究対象としようとしている●ができないのは、組織で働く人があまりにも忙しいこともその要因ではないか?」と、私は長年の会社生活の経験を踏まえ、私なりの自論を展開します。それを受け、Y教授も「それはそうかもね。大学でも同じことは実際にあるからね~、確かに●ばっかりやっている組織って発展しないよね~」なんて、会社経験や留学経験を踏まえた視点から討論を交わすのです。それがいつしか「日本を良くしていくためには■を▲にしないといけないよね」とか、「日本が変わるためには・・・が必要だよね」という壮大なテーマに発展していくのです。話題は私から提供することもあれば、Y教授から提供されることもあります。
こんなことばっかりやっていると「お前ら何をやっとるんだ!!」とお叱りを受けそうですね。しかし、こういった雑談(実際には雑談ではなく、研究に付随した討論ですね)を通じて、お互いの考え方、物の見方が徐々に分かってきて、相互理解が進むのです。そして、言いたいことを言い合える雰囲気が醸成されてきた結果、私はY教授との関係には「心理的安全性が確保されている」と、はっきり認識できるようになりました。そのことに感謝、感謝する訳です。
さらに、それに留まらず、感じているということを私はY教授に直接口頭で伝えるのです。「心理的安全性を十二分に感じることができています。センセ、本当にありがとうっ!!」って。このように「ただ、感じているだけではなく、そのことを口に出して伝えること」、これこそがさらに人間関係を円滑に発展させるために大事なことだと私は確信しています。良いと思った事や物、出来事に素直に良いと思えること、それを相手に自分の言葉で素直に伝える。そうすれば自分の身の回りで何かが変わってきます。なぜなら、人には本来そういうコミュニケーションが必要だからです。
今やそうしたことを繰り返し、Y教授は私のメンターになりうる(かも?)と思うに至っていますし、そうなることを期待しています。そのこともY教授に伝える訳です。
こんな風にY教授とのゼミは進んでいく訳です。
ということで、今日はここまで。
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