作成日:2021年 12月 6日

最新更新日:2021年 12月 12日

 

1.はじめに

 

ここでは、私が購入して所有している労働衛生関係書籍をご紹介します。

 

少ないながらも私の所有している書籍を公開することで、今後同一の書籍を購入しようとしている方の一助になればと思っています。

 

と言いますのも、専門書である労働衛生関連書籍は一般の書店に置かれることは稀で、大型書店に行かないと現物を見ることもままならないことがほとんどです。

 

さらに、有名どころの書籍ならいざ知らず、少しマイナーになると欲しい書籍が陳列されているケースはさらに少なくなり、ただでさえ高い専門書の中身を確認して購入することが難しいケースが多々あります。

 

ということで、発売元のHPとは別の視点から、所有書籍について私なりの解説を加えて、紹介したいと思います。

 

今後、新たな書籍を購入する度に一覧に追加していく予定です。

 

2.私の書籍購入方針

 

私は、新たに得たい知識があれば、まず専門書で学習する方針です。そして、自分の勉強のためのコストは惜しまない方針でもあります。ですから、気になった専門書は結構簡単に購入します。

 

書籍購入費用はあらかじめ月単位、半年単位で確保しているので、その範囲内で購入しているのです。この辺りのことは合格体験記コラム⑪にも記載しております。

 

3.購入書籍一覧

 

私が購入して所有している労働衛生関係書籍をご紹介します。

 

購入カテゴリーとしては「①労働衛生コンサルタント試験受験用に購入」「②労働衛生コンサルタント試験受験以降に購入」に分けています(今後カテゴリーを変更する可能性もあります)。

 

書名と共に定価、購入動機、使用感を併記しました。

 

一冊を通読するという使い方よりは、辞書的に使用したものもあり、使い方は様々です。ただ、全てに言えることは、全く使わない書籍は無く、今でも書棚から出しては度々使っています。

 

①労働衛生コンサルタント試験受験用に購入

 

ここでは労働衛生コンサルタント試験受験用に購入した書籍をご紹介します。内容は合格体験記「6. 参考図書」と同一です。

 

  • 全般

    1. 「試験合格への手引き」日本労働安全衛生コンサルタント会、定価\3,000
      • 購入動機:労働衛生コンサルタント試験について知るため
      • 使用感:全般的にとても参考になった。特に第1章、第2章が秀逸。

 

  • 問題集

  1. 「労働安全コンサルタント労働衛生コンサルタント 試験問題集 令和2年度版(令和元/平成30年度試験問題収録)」日本労働安全衛生コンサルタント会、定価\4,600
  2. 「労働安全コンサルタント労働衛生コンサルタント 試験問題集 令和元年度版(平成30/29年度試験問題収録)」日本労働安全衛生コンサルタント会、定価\4,600
  3. 「労働安全コンサルタント労働衛生コンサルタント 試験問題集 平成29年度版(平成28/27年度試験問題収録)」日本労働安全衛生コンサルタント会、定価\4,600
  4. 「労働安全コンサルタント労働衛生コンサルタント 試験問題集 平成27年度版(平成26/25年度試験問題収録)」日本労働安全衛生コンサルタント会、定価\4,600
    • 購入動機:過去問を知るため
    • 使用感:特に関係法令の解説が秀逸。衛生工学の回答例では何か所か間違っている箇所に気付いたのでコンサルタント会にメールで問い合わせしたら、執筆された先生に聞くので間違っている部分の詳細を送って下さいとの返信だった。筆記試験が迫っていたのでそれ以降のやりとりはしなかった。

 

  • 関係法令

  1. 「安全衛生法令要覧 令和2年度版」中央労働災害防止協会、定価\6,600
    • 購入動機:辞書的に使用するため
    • 使用感:時々見た程度。e-Govでの活用の方が多かった。
  2. 「作業環境測定士・労働衛生コンサルタント等資格取得のための労働衛生関係法令の要点の解説」日本作業環境測定協会、定価\2,200
    • 購入動機:法令についてさらに理解を深めるため
    • 使用感:難解な法令が簡潔に分かりやすく解説されている良著。
  3. 「労働安全衛生法のはなし」畠中 信夫著、中災防ブックス、定価\1,700
    • 購入動機:安衛法についてさらに理解を深めるため
    • 使用感:安衛法について参考図書#7よりもさらに深い理解が得られる良著。中上級向き。

 

  • 衛生一般

  1. 「騒音障害を防ぐ 作業者用テキスト」中央労働災害防止協会、定価\990
    • 購入動機:騒音について知るため
    • 使用感:音の聴こえる仕組みから分かりやすく解説しているため理解しやすい。初級向き。
  2. 「製造業における振動工具取扱作業の知識 振動工具取扱作業用教育テキスト」中央労働災害防止協会、定価\1,211
    • 購入動機:振動について知るため
    • 使用感:振動の仕組みから振動障害予防対策指針に準拠した対策例まで分かりやすく解説しているため理解しやすい。初級中級向き。
  3. 「よくわかる じん肺健康診断」労災病院じん肺研究グループ編集委員会編 産業医学振興財団、定価\1,980
    • 購入動機:じん肺健康診断の理解を深めるため
    • 使用感:じん肺の歴史・定義は参考になる。CD-ROMじん肺患者のX線画像はインパクトある。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  4. 「皮膚からの吸収・ばく露を防ぐ!化学防護手袋の適正使用を学ぶ」田中 茂著、中央労働災害防止協会、定価\550
    • 購入動機:経皮ばく露、化学防護手袋について知るため
    • 使用感:オルトトルイジンでの膀胱がん発生経緯から化学防護手袋のことまで分かる。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  5. 「知っておきたい保護具のはなし」田中 茂著、中災防ブックス、定価\1,650
    • 購入動機:保護具の理解を深めるため
    • 使用感:新書形式が書かれている。受験には必須ではないかもしれないが、一般知識を得たい方向け。
  6. 「新版 アーク溶接粉じん対策教本」日本溶接協会監修、産報出版、定価\6,60
    • 購入動機:アーク溶接での粉じん対策を知るため
    • 使用感:アーク溶接特有のじん肺の特徴やヒューム対策などイラスト、写真を用いてあり分かりやすい。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  7. 「労働衛生のしおり 令和2年度」中央労働災害防止協会、定価\725
    • 購入動機:受験必須図書として購入
    • 使用感:様々なことの要点がまとめられている良著。2冊購入して会社と自宅に各1冊配備しいつでも使えるようにした。
  8. 「これだけでわかるISO45001 導入から実践までのポイント」中央労働災害防止協会、定価\3,850
    • 購入動機:ISO45001について知るため
    • 使用感:従前に知っていること以上は得られず。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  9. 「イラストで見る よくわかる騒音 騒音防止の原理と対策」中央労働災害防止協会、定価\2,980
    • 購入動機:騒音について知るため
    • 使用感:イラストが多用され、難しい言葉を極力使用せず解説されているため分かりやすい。主に騒音、その対策の原理について理解しやすい。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  10. 「テキスト 化学物質リスクアセスメント」中央労働災害防止協会、定価\1,980
    • 購入動機:リスクアセスメントについて知るため
    • 使用感:中災防方式のリスクアセスメントに紙面の大部分が割かれているが、リスクアセスメント全般についての理解の助けになる。
  11. 「衛生管理者のためのリスクアセスメント」中央労働災害防止協会、定価\1,100
    • 購入動機:衛生管理者になった時に理解を深めるために購入
    • 使用感:今回の受験用には登場機会はほとんどなかったが、各種ハザードについてリスクアセスメントを実務的に実施するための良著。
  12. 「化学の基礎から学ぶ やさしい化学物質のリスクアセスメント」沼野 雄志著、田中 茂著、中央労働災害防止協会、定価\880
    • 購入動機:リスクアセスメントについて知るため
    • 使用感:沼野先生の書かれた内容はとてもとても分かりやすい。一般的なリスクアセスメントの知識を得るための良著。
  13. 「有機溶剤 作業主任者テキスト」中央労働災害防止協会、定価\1,980
    • 購入動機:有機溶剤のハザード対策の知識を深めるため
    • 使用感:沼野先生の書かれたパートがあり内容はとても分かりやすい。様々な災害事例とその対策が書かれており参考になる。
  14. 「作業環境測定のための労働衛生の知識」日本作業環境測定協会、定価\2,860
    • 購入動機:第2種作業環境測定士試験勉強用として購入
    • 使用感:沼野先生の書かれた内容はとても分かりやすい。内容全般に渡り、労働衛生コンサルタント試験対策に超お勧めの良著。結構ボロボロになるまで使い込んだ。
  15. 「受験から実務まで 衛生管理 上 第1種用」中央労働災害防止協会、定価\2,200
    • 購入動機:衛生工学衛生管理者受験時のテキスト
    • 使用感:他のテキストで分からなかった場合にどんな風に記載されているかを確認するために時々利用した程度。
  16. 「受験から実務まで 衛生管理 下 第1種用」中央労働災害防止協会、定価\2,200
    • 購入動機:衛生工学衛生管理者受験時のテキスト
    • 使用感:他のテキストで分からなかった場合にどんな風に記載されているかを確認するために時々利用した程度。

 

  • 衛生工学

  1. 「労働衛生工学とリスク管理」日本作業環境測定協会、定価\3,630
    • 購入動機:ハザード全般について理解するため
    • 使用感:ハザード全般についての理解が進んだ。労働衛生工学とはなんぞやという解説がありそこは参考になった。ただし、労働衛生工学を用いたハザード対策はあまり書かれていない印象。
  2. 「産業衛生技術入門」日本産業衛生学会 産業衛生技術部会編、中央労働災害防止協会、定価\1,760
    • 購入動機:ハザード全般について理解するため
    • 使用感:購入依頼はしたものの現品が手元に届いたのが試験後だったので結局受験には活用できず。内容は充実しているので今後の勉強に利用予定。
  3. 「新やさしい局排設計教室」沼野 雄志著、田中 茂著、中央労働災害防止協会、定価\4,400
    • 購入動機:局排設計、計算に関して理解するため
    • 使用感:沼野先生の言わずと知れた受験必須図書との誉通り、大変参考になった良書。結構ボロボロになるまで使い込んだ。
  4. 「局所排気・プッシュプル型換気装置及び空気清浄装置の標準設計と保守管理」中央労働災害防止協会、定価\4,160
    • 購入動機:衛生工学衛生管理者受験時のテキスト
    • 使用感:参考図書#27だけで理解が進まなかった時に主に活用。ダクト系の設計計算例が分かりやすい。余裕があれば手元にあったらよい。
  5. 「新版 工場換気」空気調和・衛生工学会、定価\2,980
    • 購入動機:衛生工学衛生管理者受験時のテキスト
    • 使用感:参考図書#27だけで理解が進まなかった時に時々活用。ダクト系の設計計算例が分かりやすい。受験には必須ではないかもしれないが、深掘りしたい方向け。
  6. 「作業環境測定ガイドブック0 総論編」日本作業環境測定協会、定価\3,520
    • 購入動機:第2種作業環境測定士試験受験用に購入。
    • 使用感:労働衛生コンサルタント試験には不要。

 

  • 保健衛生

  1. 「改訂18版 産業保健ハンドブック」森 晃爾編、労働調査会、定価\660
    • 購入動機:産業保健全般について理解するため
    • 使用感:産業保健についての広範なトピックスが簡潔にまとめられている。他の参考図書で分からなかった時に辞書代わりに使用。受験には必須ではないかもしれないが手頃な値段(\660)なので1冊あってもよい。
  2. 「産業保健の基礎 法令と実務」石井 義脩著、新日本法規、定価\4,400
    • 購入動機:衛生管理者になったときに購入
    • 使用感:購入当時は電離放射線のところだけを参照したが、労働衛生コンサルタント試験用にはほとんど活用しなかった。受験後に見たら各種ハザード対策とか業務上疾病の考え方など口述試験勉強時に知りたかったことが結構分かりやすく書かれていたことに今更気付く(残念)。今後活用していきたい書籍。
  3. 「産業保健マニュアル 改訂第7版」総編集 森 晃爾、南山堂、定価\7,480
    • 購入動機:口述試験用にハザード全般について理解するため
    • 使用感:ハザードの定義、発生職場、発生源、生体影響、予防対策、工学的対策などについて網羅的にかつ表形式で分かりやすくまとめられた良著。特質すべきは産業保健分野の書籍にも関わらず工学的対策も書かれている点。ハザード対策をまとめる際にもっとも参考にした図書。できたら手元に1冊あると良いが高額なので自己判断で。
  4. 「増補改訂 産業医の職務 Q&A 第10版」産業医の職務Q&A編集委員会編、産業医学振興財団、定価\3,520
    • 購入動機:口述試験用にハザード全般について理解するため
    • 使用感:産業医の立場から職業性疾病についてQ&A形式で書かれた分かりやすい内容。受験に必須ではないが、余裕があれば手元にあってもよい。

 

  • 口述試験対策用

  1. 「リスク発見のための職場巡視 見る巡視から考える巡思へ」菊池 昭著、中央労働災害防止協会、定価\1,320
    • 購入動機:衛生管理者になったときに購入
    • 使用感:衛生管理者としての職場巡視の考え方用には秀逸。労働衛生コンサルタント試験には不要。
  2. 「まるわかり職場巡視 工場編」加部 勇著、産業医学振興財団、定価\1,680
    • 購入動機:口述試験用に現場経験を補うため
    • 使用感:購入依頼はしたものの現品が手元に届いたのが試験後だったので結局受験には活用できず。経験のない現場の状況を知るためという購入動機をしっかりカバーしている内容だったので今後の勉強に利用予定。

 

②労働衛生コンサルタント試験受験以降に購入

 

ここでは労働衛生コンサルタント試験受験以降に購入した書籍をご紹介します。一部はブログで紹介したものもあります。それらにはブログへのリンクをはっています。

 

  1. 「法律学講座双書 労働法(第12版)」菅野 和夫著、弘文堂、定価\7,150円(税込み)
    • 購入動機:安衛法の理解をさらに深めるため労働法全般について知るため
    • 使用感:難しい分野の内容を平易な文体で分かりやすく読める。

 

  1. 「安衛法便覧(令和3年度版)」労働調査会出版局、定価\16,500円(税込み)
    • 購入動機:安衛法の理解をさらに深化するため。逐条解説や解釈例規を簡単に参照できるようにするため。
    • 使用感:逐条解説や解釈例規がふんだんに載っており、しかも、参照しやすく、分かりやすい。

 

  1. 「国民衛生の動向 2021/2022 (厚生の指標2021年8月増刊)」一般財団法人 厚生労働統計協会、定価\2,695円(税込み)
    • 購入動機:労働衛生だけでなく、衛生に関する全般知識を得るため。
    • 使用感:衛生に関する全般的な記述が若干の過去経緯を踏まえて分かりやすく書かれている。

 

  1. 「労働衛生のしおり 令和3年度」中央労働災害防止協会、定価\725
    • 購入動機:労働安全衛生コンサルタント会の会員特典として配布されたもの。
    • 使用感:前年度版に引き続き、様々なことの要点がまとめられている良著。

 

  1. 「精神疾患を持つ人を、病院でない所で支援する」小瀬古 伸幸著、定価\2,200
    • 購入動機:労働安全衛生コンサルタント会の研修会に参加した際に、興味を持った発達障害に関する知見を得るため。
    • 使用感:(後日報告予定)

 

(随時追加予定)